明治保守政治思想史研究 明治史研究のための古書店めぐり
立石の古書店
2002年5月19日(日)、千葉県白井市で白井市制施行記念招待試合として、早稲田大学対慶応義塾大学のラグビーの試合が行われた。ラグビーマニアの私ははるばる白井まで応援に行った。試合は108-17という、これほどの差は見たことないというほどの差で早稲田が勝ったが、慶応に何か覇気がまったく見られず、早稲田も大量点はしたもののミスの多い大味な試合で、あまり面白くはなかった。試合に不満が残った上に、白井まで行くのにつかう北総ナントカ鉄道というのがやたら電車賃が高く、、京成高砂から先だけで800円以上もかかった。そんなわけで、この不満を解消するには古書店しかないと思い、帰りに立石で途中下車し、タウンページをめくって古本屋を探して、回ってみた。北口3件、南口に1軒の古本屋があった。場所柄、学術書はあまり期待できないが、下町風情を感じるついでに行って見るのも一興であろう。
立石書店(葛飾区立石7-21-1)
北口にある古書店で、昔ながらの古書店という感じの店。扱うジャンルは幅広く、学術書・一般書・マンガ・エロ本と幅広く取り扱っている。歴史書も量は多くはないがおいてある。値段は少し高めである。この書店はたまに古書展に出品しているのを見かけることがある。何も購入せず。(2002.5.19)
TOKIOブックチェーン 立石店(葛飾区立石4-25-2)
駅北口にある一般書店。マンガとエロ本が店の大部分を占めており、 文庫とハードカバーの一般書が店の4分の1から5分の1ぐらいのスペースに置かれている。したがって品揃えには期待できない。値段は本ごとにつけられているのではなく、定価によって割り振られている。2001円〜3000円の定価のものは700円で販売、という具合。したがって、学術書などがたまたまあれば(期待できないが)お買い得だが、文庫本などは少し高く感じるかもしれない。私は添谷育志『現代保守思想の振幅』を700円と、村松梢風『川上音二郎』を上下2冊で300円で購入。(2002.5.19)
ブックスU(葛飾区立石4-26-11)
こちらも駅北口にある一般書店。店は小さい。文庫・新書・一般書のみ。私は村上春樹の文庫を1冊150円で購入。店主はとても感じのいい人だった。(2002.5.19)
岡島書店(葛飾区立石1-6-11)
駅南口から四ツ木方向へ、奥戸通り沿いにある。下町では珍しく、戦前から続く由緒ある本屋とのこと。店も、まさに昔ながらの古本屋、という感じの本屋であった。なお、北口の立石書店は、岡島書店の支店とのこと。歴史関係書もめずらしいものがいくつか見受けられたが、値段は高めである。私は、店の端っこのほうに、『田岡嶺雲全集』の第1巻が2800円の値をつけられているのを発見し、速攻で購入を決めた。店のおじさんは、なぜか値段をじーっと見つめたあと、「2500円です」と言った。鉛筆で値段が2800円と書いてあるのに、負けてくれたのか、それとも見間違えたのか、おそらく前者だと思うが、もし後者だとまずいのでだまって2500円払って購入した。『田岡嶺雲全集』は売れ行きが悪くて途中で刊行が中止されたこともあって希少本の部類に入り、現在では古書店でも結構高値で取引されていることが多い。さきほど『日本の古本屋』で検索してみると、12000円で売っている本屋が2件もある。一番安く売っているところが2500円で、私の購入価格と同じだが、ネットのそれは、背表紙のクロスが剥げているもののようである。そんな汚本ですら、2500円もする本なのである。私が買った本は、10年以上棚にあったと思われ、数ミリのホコリが上にかぶっており、店主がブラシで一生懸命落としてくれた。こういう掘り出し物に出会えるから、地方の古書店めぐりは止められてないのである。立石の収穫というべきはこの1冊のみであったが、これ1冊あっただけでも来た甲斐があったと思う。(2002.5.19)
岡島書店は立石と四ツ木の中間あたりにあるので、もう四ツ木まであるいてしまおうと思い、途中のイトーヨーカドー四ツ木店の地下で夕飯を食べ、少し休んだあと、四ツ木まで歩き、家に帰った。途中の町並みがやはり下町を感じさせる町並みでなんとも言えずよかった。立石の古書店は岡島書店を除き、エロ本が沢山おいてあるのが特徴的であった。やはり、一般書だけではやっていけないのであろう。店舗存続のためにエロ本をどんどん売って、その利益で、学術書もちょっとは仕入れて、下町古書業界の火を灯しつづけてほしいものだ。
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